換毛期は春と秋が中心。室内猫は一年中抜けることも
毛が抜けて新しい毛に替わるのは、通常の被毛の変化です。Cats Protectionの説明では、日照や温度の変化によって春と秋に抜け毛が増えやすいとされています。
室内では照明をつける時間や暖冷房の影響もあり、季節の変化がはっきりしない猫もいます。VCA動物病院の被毛ケアの案内も、室内猫では少量の換毛が通年続く場合があると説明しています。
毛の長さ、下毛の有無、猫種によっても抜ける量は違います。同じ部屋の猫同士より、その猫の普段の状態と比べると変化をつかみやすくなります。
普段との違いは、次の四つで確かめてみましょう。
- 寝具や手に付く毛:いつもより増えているか。
- ブラシに取れる毛:同じくらいの手入れで取れる量が変わったか。
- 抜ける場所:全身から抜けているか、一か所だけ薄くなっていないか。
- 皮膚と体調:赤みはなく、食欲と元気はいつもどおりか。
毛と皮膚を毎日確かめ、被毛に合う短いブラッシングを
毛と皮膚は、普段なでるときに毎日確かめましょう。ブラッシングの頻度は、毛の長さや絡みやすさに合わせます。
- 長毛や絡みやすい毛:被毛に合う通常のブラシやコームで、毎日短く手入れします。耳の後ろや脇、後ろ足の付け根は、もつれがないかも確かめます。
- 短毛で絡みにくい毛:毎日の確認を続けながら、浮いた毛や抜け毛が目立つときに短くブラッシングします。長毛と同じ回数にそろえる必要はありません。
一度に全身を仕上げようとせず、猫がなでられても嫌がらない場所から始めましょう。肩や背中を触れるなら、毛の流れに沿って力を抜いてブラシを動かします。たくさん取れる日でも、毛が出なくなるまで続ける必要はありません。
- 手でなでて確認:皮膚の赤みや毛のもつれがないか確かめます。
- ブラシを数回だけ動かす:嫌がらない場所を軽くなで、ブラシに付いた毛を取ります。
- 落ち着いていれば少し続ける:無理なく触れる範囲だけ手入れします。
- 離れようとしたら終える:ブラシを離し、取った毛を片付けます。
下毛を取る専用道具は、普段のブラッシングとは別に考えます。対象の被毛かを確かめ、道具ごとの説明書にある頻度と使い方に合わせてください。
体をひねる、しっぽを強く振る、皮膚がぴくつく、口を向けるなどの変化があれば、その回は切り上げましょう。密着した毛玉は引っ張らず、動物病院や猫を扱うトリマーへ相談します。
一か所の脱毛・赤み・なめ続ける様子は動物病院へ
全身の抜け毛が増えることと、一部分の毛がなくなることは別です。次の変化があれば、換毛期と決めつけず動物病院へ伝えてください。
- 一か所が薄くなり、地肌が見える。
- 赤み、かさぶた、傷がある。
- 同じ場所をなめ続ける、かく、かむ。
- 食欲や元気も変わり、被毛が普段と違う。
いつから、どこが変わったかを動物病院へ伝えましょう。毛玉の吐き戻しが増えたり、食べられなくなったりした場合も、換毛期だからと見過ごさず相談してください。
浮いた毛を集めるラバーと、下毛用の道具を使い分ける
道具を足すなら、浮いた毛をなでて集めるものか、下毛を手入れするものかを分けて考えます。取れる量を競うのではなく、猫の被毛と受け入れる触り方に合うかが選ぶポイントです。

Petio necoco やわらかラバーブラシ
日々の軽い抜け毛取りに、表面の毛をなでて集めたいときに。手でなでられるのを嫌がらない猫に、軽く当てて使います。全猫種用の両面ラバーで、二股のピンを備えています。短いピンの面は抜け毛取り、長いピンの面はマッサージに使います。
柔らかい素材でも、同じ場所をこすり続けると刺激になります。毛の流れに沿って軽く動かし、短く終えましょう。

ファーミネーター 小型猫 短毛種用
アンダーコートのある短毛の小型猫で、下毛を手入れしたいときに。普段のブラシとは別に使う専用道具です。このモデルは毛長5cm未満、参考体重約4.5kg未満が対象です。
下毛がない猫など、対象外の被毛には使いません。皮膚に荒れや傷がある、触ると痛がる場合も使用を避けてください。対象が合う場合も、強く押したり同じ部位へ繰り返し当てたりせず、説明書の頻度と動かし方を守ります。
被毛に合わせた道具の違いは、猫用ブラシの選び方で詳しく確認できます。寝具や床に落ちた毛は、場所別の抜け毛掃除も役立ちます。
次に猫をなでるときは、毛と皮膚が普段どおりかを確かめてみましょう。手入れをするなら、嫌がらない場所を数回ブラッシングし、落ち着いているうちに終えるところから始めます。
