ブラッシングに慣らす3ステップ|見る・触れる・一度当てる
猫が落ち着いていて、いつでもその場を離れられるときに始めます。ブラシを見ただけで逃げるなら、まだ体へ当てる段階ではありません。次の順で、今日できるところまで試してみてください。
- ステップ1:離れた場所でブラシを見せる。猫が落ち着いていられる距離に置き、自分から近づいたり、においを嗅いだりするのを待ちます。その日は見るだけでも十分です。
- ステップ2:ブラシを置いたまま、手でなでる。道具がそばにあっても落ち着けたら、普段なでられる肩や背中に短く触れます。いつもどおりに過ごせるか確かめましょう。
- ステップ3:ブラシを一度当てて離す。手で触れられる場所に軽く当てます。落ち着いていれば毛の流れに沿って数回動かし、その回は終えます。
手でも嫌がる部位は、練習を始める場所に選びません。最初から顔・お腹・足先まで触れなくても大丈夫です。「今日は肩を一度」のように小さく決めると、終わりどころに迷いにくくなります。
次の回も短く始め、余裕がある日だけ少し範囲を広げましょう。前回より嫌がる日は、道具を見るだけ、手で触れるだけの段階へ戻って構いません。
嫌がる仕草を目安に、落ち着いているうちに終える
毛が十分に取れていなくても、受け入れているうちに切り上げます。遊びたいときやほかの猫が気になるときは、時間を変えてみましょう。
猫が好む声掛けや、一日量に含めた少量のおやつを、短い練習のごほうびにする方法もあります。おやつに夢中な間に全身の手入れを済ませようとせず、受け入れたところで終えるために使います。
ブラッシング中に次の変化が出たら、ブラシを離しましょう。
- しっぽを強く振る。
- 耳を横や後ろに向ける。
- 体をひねる、離れようとする。
- 顔や口をブラシに向ける。
こうした変化が出たら手を止めてください。押さえ付けて残りを取る必要はありません。ブラシを片付ける際には絡んだ毛を取り、ピンや突起に傷みがないかも確かめます。
痛み・密着した毛玉・けがのおそれがあるときは相談する
昨日まで触れた場所を、急に嫌がる
昨日まで触れた場所を急に嫌がる、同じ部位だけ避ける、なめ続ける場合は、痛みや皮膚の変化が関係しているかもしれません。赤み・傷・かさぶた・毛の薄い部分があれば、ブラシを当てず動物病院へ相談しましょう。
毛玉やもつれが、皮膚に密着している
大きな毛玉や皮膚に密着したもつれは、引っ張ったり、はさみで切ったりせず相談してください。ブラシが引っ掛かる場合も、引き切ろうとせず止めます。
かまれる・引っかかれるなど、けがのおそれがある
かまれたり引っかかれたりする危険があるほど嫌がる場合は、自分だけで続けないでください。ASPCAの手入れの案内も、けがのおそれがある猫では獣医師や専門家への依頼を勧めています。
ラバーとスリッカーを、被毛とブラシの当たり方で選ぶ
手ではなでられるのにブラシを避けるなら、押す力や道具の当たり方を見直します。ラバーで表面の毛を集めるものと、細いピンを被毛へ入れるものでは触感も用途も違います。猫が受け入れるかと、毛の長さに合うかを一緒に考えましょう。

Petio necoco やわらかラバーブラシ
手でなでると落ち着ける猫の、表面の浮き毛を集めたいときに。細い金属ピンのブラシとは当たり方が異なるラバータイプです。全猫種用の両面ラバーで、二股のピンを備えています。短いピンの面は抜け毛取り、長いピンの面はマッサージに使います。
柔らかい素材でも、同じ場所をこすり続けると刺激になります。力を抜き、毛の流れに沿って短く動かしましょう。

Petio necoco 短毛種用スリッカーブラシ
短毛猫で、細いピンの当たり方を嫌がらずに使える場合の候補です。被毛にピンを入れて、抜け毛を手入れします。全長約10mmの二段ピンに先丸コーティングを施し、根元にはラバークッションを備えています。
毛の流れに沿って軽く動かし、皮膚へ押し付けずに使います。ピンのある道具を受け入れられるか、一度当てて離すところから試してください。
用途の詳しい違いは、猫用ブラシの選び方で確認できます。まずは猫が落ち着いているときに、少し離してブラシを置いてみましょう。近づけただけの日も、そこで練習を終えて大丈夫です。
