メニュー

記事を探す

猫用キャリーバッグの選び方|通院・避難・車移動で比較

「運ぶと重い」「病院で猫を出し入れしにくい」。そんな悩みがあるときは、移動方法からキャリーを選んでみましょう。車での通院や上からの出し入れを重視するならハード型、徒歩や階段で両手を空けたいならリュック型が候補になります。

そのうえで、猫が中で向きを変えられる内寸と、猫・本体・敷物を合わせた総重量を確認しましょう。この記事では、ハード型のリッチェル1品とリュック型2品を、サイズと持ち運び方で比較します。電車で使う場合に気をつけたいサイズ制限も紹介します。

ハード型、ソフト型、リュック型の猫用キャリーを並べ、猫の体格や扉の開き方を比べる場面
運び方に合う形を選び、猫が中で取れる姿勢も確かめましょう。(AI生成のイメージ)

車での通院はハード型、徒歩はリュック型から検討

キャリーを使う場面を思い浮かべると、欲しい機能が見えてきます。

  • 車での通院が中心:形を保ちやすいハード型が候補。天面扉があると、前から入りにくい猫にも出し入れの方法を選べます。
  • 徒歩や階段を通ることが多い:両手を空けられるリュック型が候補。背負ったときに底が傾かず、無理なく歩けることも大切です。
  • 電車でも使いたい:購入前に、利用する会社の容器サイズと総重量の制限を確認します。今回のリッチェルMは、JR東海のサイズ上限を超えます。

避難用でも、家から避難先までどう移動するかが選び方の軸になります。リュックならどの猫にも合うわけではなく、猫が落ち着いて姿勢を保てるか、飼い主が運び切れるかを一緒に確かめてください。

ハード・ソフト・リュックの利点と気をつけたい点

ハード型は形を保ちやすく、汚れを拭き取ったり洗ったりしやすい一方、本体に重さがあり、収納にも場所を取ります。ソフト型には軽量で折りたためるものがありますが、底板の安定性やファスナーの閉まり方も選ぶポイントです。リュック型も布製が多く、猫が噛んだり引っかいたりする場合は、生地やメッシュの傷みを確認しながら使います。

ハード型、ソフト型、リュック型のキャリーを、内寸、出入口、底、通気、重量で比べる図
同じタイプでも大きさや出入口は違います。外からの見た目に加えて、内側の広さと底の安定性を比べましょう。(AI生成のイメージ)

3商品の重さと内寸を比較

猫の体格を当てはめやすいよう、寸法の順序を幅×奥行×高さにそろえました。数値はメーカー掲載の目安で、単位はcmです。内寸は猫が過ごす空間、外寸は置き場所や交通機関の制限を考えるときに使います。

商品本体重量内寸(幅×奥行×高さ)選びたい場面
リッチェル ファインR ダブルドア M約2.5kg36×54×34cm車の通院・上から出し入れ
necoco リュックキャリー約930g39×24×35cm徒歩移動で軽さを優先
Liscio CAT リュックキャリー約1.3kg33×28×35cm徒歩移動で底面の奥行きを優先

リッチェルMは奥行きのあるハード型で、前面と天面の2か所に扉があります。リュック同士では、軽さと横幅ならnecoco、より奥行きのある底面ならLiscioという違いがあります。猫が伏せた姿勢を取りやすい形と、運ぶ人の負担から選んでみましょう。

キャンピングキャリーファインR ダブルドア M アイボリーの商品写真

Richell キャンピングキャリーファインR ダブルドア M アイボリー(156274)

車で通院することが多く、前と上の両方から猫を出し入れしたい家庭に向くハード型です。病院で猫が奥に入ってしまったときも、天面を開ければ上から様子を見られます。普段は部屋に置いて、猫が休める場所として慣らしておきましょう。

本体は約2.5kg。体重4kgの猫を入れると、敷物などを足す前で約6.5kgになります。駐車場から病院まで持ち運べるかを考えて選びましょう。対象体重は12kg以下ですが、体格に合う内寸かも確認が必要です。

手入れは部位によって方法が異なります。上部とドアは薄めた中性洗剤を含ませた固く絞った布で拭き、下部とバックルは中性洗剤で洗って水分を取り、陰干しします。取扱説明書では、引っ掛かり事故を防ぐため、リードを付けたまま中に入れないよう案内されています。

このMサイズは外寸の3辺合計が133.5cmあり、JR東海のペットケースの上限120cmを超えます。電車でも兼用したい場合は、利用路線の条件に合う別のサイズ・製品を選んでください。

主な仕様

Richell キャンピングキャリーファインR ダブルドア M アイボリー(156274)の主な仕様
寸法外寸40.5×55.5×37.5cm・内寸36×54×34cm
重量約2.5kg
対応範囲対象体重12kg以下
Petio necoco リュックキャリー ブラック W25492の商品写真

Petio necoco リュックキャリー ブラック W25492

徒歩での通院や階段の移動で、できるだけ本体を軽くしたい家庭の候補です。手でキャリーを持ち続けずに移動でき、両手を空けたいときにも役立ちます。本体は約930gで、今回の3商品では最も軽量。体重4kgの猫と合わせると約4.93kgになり、別途敷物などの重さを加えます。

内寸は幅39×奥行24×高さ35cm。Liscioより横幅が広く、奥行きは浅めです。猫が伏せたり向きを変えたりする姿勢を、この底面に当てはめてみましょう。胸元のベルトで背負う位置を調整でき、左右と上面にメッシュがあります。移動中は衣類などで通気部をふさがないようにします。中敷きカバーは丸洗いできるので、汚れたら手入れし、十分に乾かして戻してください。

主な仕様

Petio necoco リュックキャリー ブラック W25492の主な仕様
寸法外寸幅40×高さ38×奥行28cm・内寸幅39×高さ35×奥行24cm
重量約930g
対応範囲対象体重8kg以下
主な仕様左右・上面メッシュ
Add.Mate Liscio CAT リュックキャリー グレー(A25877)の商品写真

Add.Mate Liscio CAT リュックキャリー グレー(A25877)

リュックで運びたいけれど、猫が伏せるための奥行きも確保したい家庭の候補です。内寸は幅33×奥行28×高さ35cmで、necocoより幅は狭く、奥行きは4cm広い形です。猫の体格によって使いやすい底面が変わるため、軽さと一緒に比べてみてください。

本体は約1.3kgで、体重4kgの猫と合わせると約5.3kg。チェストベルトを備え、背負う位置を調整して使えます。中敷きは取り外せるので、汚れを手入れして乾かし、普段の待機場所として置いておくときも清潔に保ちやすくなります。

主な仕様

Add.Mate Liscio CAT リュックキャリー グレー(A25877)の主な仕様
重量約1.3kg
対応範囲対象体重8kg以下
材質ポリエステル
主な仕様メッシュ・チェストベルト・取り外し可能な中敷

購入前に確かめたいサイズと運びやすさ

「8kg以下」「12kg以下」は対象体重の目安で、猫の体格が必ず収まる保証ではありません。体重が同じでも、胴の長さや座ったときの高さは違います。次の項目を確認しておくと、届いてからの行き違いを減らせます。

  • 内側の広さ:中で自然に向きを変え、伏せた姿勢を取れるか。背中や耳が強く当たらないかも確かめる
  • 出入口:猫を無理に曲げずに出し入れできるか。上から入れる扉や、上部を外せる構造が必要かを考える
  • 総重量:猫の体重+本体+敷物などの重さを、実際の移動距離で運べるか
  • 底と通気:背負ったときに底が大きく傾かず、通気部が体や荷物でふさがれないか
  • 扉と生地:ロック、ファスナー、バックル、メッシュに緩みや傷みがないか

大きさに迷うときは、マスキングテープなどで床に内寸と同じ幅・奥行きの四角を作り、猫が伏せたときの体の収まりを見てみましょう。これは購入前の目安なので、実際の内部形状や敷物を入れた状態も合わせて判断してください。

車と電車で使うときの確認事項

車では、説明書に沿ってキャリーを固定

車内では猫をキャリーに入れ、製品の説明書と車両側の案内に従って固定します。猫を自由に歩かせたり、固定せず座席に置いたりすることは避けてください。今回のリッチェルMは3点式シートベルトに対応し、前ドアを車の進行方向へ向けて固定する指定があります。ベルトの通し方は取扱説明書で確認してください。リュック型も、車で使う場合はその製品の固定方法を確かめましょう。

電車は外寸と「猫込みの重さ」を確認

JR東海は、猫を入れる動物専用ケースについて、3辺の合計120cm以内、猫とケースの合計10kg以内と案内しています。手回り品料金は1個290円です。駅や車内では猫をケースから出さず、全身が中に収まる状態で運びます。布状で形が固定しないスリングなどは利用できません。(2026年9月12日確認)

今回の商品の外寸合計は、次のとおりです。

  • リッチェルM:40.5+55.5+37.5=133.5cmで、上記のサイズ制限を超える
  • necoco:40+28+38=106cm
  • Liscio:35+30+38=103cm

リュック2品は掲載外寸の合計が120cm以内ですが、寸法だけで利用できるとは限りません。猫・ケースを合わせた重さやケースの形状を含め、実際に使う鉄道会社の案内に従ってください。バス、タクシー、航空機も条件が異なります。

普段から慣らすと通院や避難に使いやすい

キャリーは、日常の部屋に置いておくと、猫が自分で近づく機会を作れます。AAFP・ISFMの猫に配慮した指針でも、猫がキャリーに慣れるためのトレーニングが紹介されています。

  1. 扉が勝手に閉じないようにして、普段いる部屋に置く。使い慣れた敷物を入れ、近づくだけの段階から始めます。
  2. 自分から入る機会を増やす。食事やおやつを使い、猫のペースに合わせて中で過ごす時間を延ばします。
  3. 落ち着いて入れるようになってから、扉を閉める・短く持ち上げる練習へ進む。嫌がる様子があれば、できていた段階に戻しましょう。

通院が迫っているのにどうしても入らない場合や、痛み・強い恐怖がある場合は、受診先に扱い方を相談してください。自己流で無理に押し込むことは避けましょう。

出発前は扉やファスナーを閉め、キャリーに飼い主の連絡先を付けておきます。名札やマイクロチップの登録情報も最新にしておくと、離れ離れになった場合の備えになります。

まずは猫の体重と、よく使う移動手段を確認してみてください。持ち運びやすい候補を絞ったら、内寸と開口部を比べて、猫が普段から休めるキャリーを選びましょう。

2匹を一度に運ぶ可能性がある家庭は、同じキャリーに入れる場合と分けて運ぶ場合の違いも参考にしてください。

参考資料