そろえたい防災用品7つ
最優先は、食事や治療など健康に関わる物です。次のリストで、家にある物と買い足す物を確認してみてください。猫が複数いる場合は、フードや薬を一匹ずつ分けて数えると不足に気づきやすくなります。
- □ いつものフード・療法食:猫ごとの普段の一日量×7日を目標に。ドライとウェットは別々に数える。
- □ 水・食器:飲み水は普段用意する量を基準に7日分を計画。洗浄・清掃用の水は別に確保。
- □ 処方薬・治療に必要な物:薬の残量と次回受取日を確認し、備え方を動物病院へ相談。
- □ キャリー・避難先のケージ:全頭を同時に運べるキャリーと、避難先の条件に合う居場所。
- □ トイレ用品:容器、使い慣れた猫砂、スコップ、必要なシーツ、処理袋、清掃用品。
- □ 身元・診療情報:写真、連絡先、迷子札・マイクロチップ番号、既往症、投薬、病院、預け先。
- □ ケア用品:タオル、ウェットタオル、袋、匂いのついた用品、洗濯ネット、テープ、油性ペンなど。
必要な項目をスマートフォンのメモへ写しておくと、買い物の前に見返せます。療法食や薬が必要な猫は、市販の防災セットとは別に、いつもの物を優先してそろえましょう。
フード・水・猫砂の7日分は、普段の使用量から数えよう
まずは現在の備蓄量を確認し、5日分に足りなければ不足分を補い、7日分以上を目指します。フードと水以外は、一律に「7個」とそろえるのではなく、普段の使い方を基準にすると準備しやすくなります。
フードは、ドライ・ウェット別に「一日量×7日」で計算

パッケージの給与方法と普段与えている量を確認し、一日量×7日で合計を出しましょう。ドライとウェットを併用している場合は、それぞれ計算します。
| 猫・フード名 | 普段の一日量 | 7日分の合計 | 必要な袋・缶数/一番近い期限 |
|---|---|---|---|
| 猫A・ドライ | 記入 | 一日量×7 | 記入 |
| 猫A・ウェット | 記入 | 一日量×7 | 記入 |
| 猫B・フード名 | 記入 | 一日量×7 | 記入 |
これは今の食事を備蓄量へ換算する方法です。食欲や体重に変化がある猫、食事量の調整が必要な猫は、かかりつけの動物病院へ相談して一日量を決めてください。
水は、一日分を基準に7日分と清掃用を用意
水は、飲み残す分も含めて、普段一日に用意する量を基準に7日分を計画します。食事に含まれる水分や気温、体調によって変わるため、普段の給水量を記録しておきましょう。
飲み水とは別に、食器やトイレの洗浄・清掃用の水も確保しておきましょう。掃除に使って猫の飲み水が足りなくなるのを防げます。持病などで飲水の管理が必要な猫は、獣医師に備え方を確認してください。
猫砂は、最初に入れる分と補充する分を用意
トイレは容器だけでなく、猫砂、スコップ、必要なペットシーツ、処理袋、清掃用品まで一組にします。猫砂は容器に最初に入れる量+一週間の補充分、処理袋やシーツは普段使う枚数から数えましょう。
環境省のガイドでは、使い慣れた猫砂や、使用済みの猫砂の一部を用意する例が挙げられています。軽い素材などへ替えたい場合は、普段の暮らしの中で使えるか試しておくと、非常時に初めて使う状況を避けられます。
処分方法は避難先で確認してください。「流せる」と表示された猫砂でも、避難先のトイレで流せるとは限りません。自治体や施設の分別・保管ルールに従いましょう。
薬と診療情報も、猫一匹ずつまとめる
処方薬は、名称・投与方法・残量・次回受取日・処方元の連絡先を控え、災害時にどの程度備えるかを平常時に動物病院へ相談してください。投薬回数や量は自己判断で変更しません。
身元と診療情報は、一匹につき一枚にまとめると預けるときにも伝えやすくなります。
- 顔・全身・飼い主と一緒の写真
- 名前、迷子札の情報、マイクロチップ番号
- 既往症、投薬、ワクチン、かかりつけ病院の情報
- 飼い主と緊急連絡先、一時預け先
紙の控えを持ち出し袋へ入れ、スマートフォンにも保存しましょう。マイクロチップの登録住所や電話番号が変わっている場合は、環境省の登録案内で変更方法を確認できます。
持ち出し袋と自宅の備蓄を分けて準備しよう
7日分の水や猫砂をすべて一つのリュックへ入れると、猫のキャリーと一緒に運べないことがあります。猫と一緒にすぐ持ち出す物と、安全な場所で使う補充分に分け、実際の重さを確かめましょう。
持ち出し袋は、薬・食事・情報を取り出しやすく
キャリーで猫を運ぶ人が持てる袋に、移動中と避難先ですぐ使う物をまとめます。療法食や薬など代わりを用意しにくい物を優先し、フード・水も必要量をできるだけ持ち出せるよう準備しましょう。
- 猫ごとの小袋:普段のフード・療法食、必要な薬、投薬メモ。猫の名前を書き、取り違えを防ぐ。
- 水と世話の道具:飲み水、食器、使い慣れた猫砂、シーツ、処理袋、タオル。水が漏れても薬や書類がぬれないよう袋を分ける。
- すぐ取り出す情報:飼い主の連絡先、猫の写真、診療情報の控え。防水できる袋へ入れ、取り出しやすい場所に収める。
自宅の備蓄は補充分をまとめ、保管場所も分けて考える
持ち出し袋に入りきらないフード・水、猫砂の補充分や清掃用品は、在宅避難で使う備えとしてまとめます。フードと水の「7日分」は、持ち出し用と自宅の補充分を合わせて数えると重複が分かります。
ただし、自宅へ戻れない場合は、家に残した備蓄を使えません。持ち出し量を減らす前提にせず、家族との運搬分担や、事前に相談できる預け先への分散保管も検討しましょう。保管場所はハザードマップを見ながら、浸水・転倒による被害を受けにくく、取り出しやすい所を選びます。
袋と備蓄箱には中身を書いておきましょう。日常で使う薬やフードを出発時に加える場合は、その品名を袋の持ち手に付けておくと、家族も準備しやすくなります。
同行避難の準備は、地域の受入条件の確認から

同行避難は、飼い主がペットと一緒に避難先へ移動することです。避難所で猫と同じ部屋に泊まれることを意味しません。飼育場所や受入条件は地域の案内で確かめましょう。
たとえば新宿区や横浜市港北区は、人の居住場所とペットの飼育場所を分ける案内をしています。地域によって条件が違うので、利用予定の避難所について次を確認しましょう。
- 猫を受け入れているか、どこで飼育するか
- 必要なケージの条件と、飼い主が持参する用品
- 受付方法と、受け入れられない場合の別の避難先・預け先
自宅が安全で生活を続けられる場合の在宅避難、避難所への同行避難、一時預け先の利用を、地域の災害リスクと合わせて考えておきましょう。
多頭飼いは、全頭と荷物を同時に運ぶ練習を

キャリーは、全頭を同時に収容し、運べる数を用意してください。複数匹を一つに入れる場合は、製品の体重・頭数条件と猫同士の関係を確認します。普段から出入りに慣らし、扉・留め具・持ち手・縫い目の傷みも見ておきましょう。
実際に動ける人数でキャリーと持ち出し袋を持ち、玄関・通路・階段を安全に通れるか試します。重くて運べなければ、家族との分担や協力者、預け先、保管場所を見直してください。猫別のフード・薬・診療情報と、世帯で共有する猫砂・処理袋を分けて数えると、余分な重複や不足も見つけやすくなります。
足りない小物や避難先のケージを買い足す
家にある用品で足りる物は、そのまま備えに使えます。給水袋などの小物をまとめたいなら防災セット、避難先の居場所が必要ならケージ、と不足する物から選びましょう。
小物を一式まとめる、ケージとトイレをそろえる、薄く収納できるケージを選ぶという3つの目的で比べられます。必要な物がそろう組み合わせを選んでください。
| 商品 | そろえられる物・向く使い方 | 用意する物・使用条件 |
|---|---|---|
| うちの子防災セット 110F58 | 給水袋、ボウル、排泄袋などの小物をまとめる | フード、水、薬、猫砂、キャリーやケージは別途必要 |
| 猫壱 ポータブルケージとトイレのセット | 避難先の一時ケージとトイレを一緒に備える | 体格目安11kgまで。移動用キャリー、猫砂、フードなどは別途必要 |
| Richell たためるキャットケージ 156014 | 使わないときに薄くたためるケージを備える | 猫6kg以下。トイレ・猫砂・マットは別途必要 |

うちの子防災セット 110F58
給水袋やボウルなどの小物をまとめてそろえたい方に向くセットです。内容は2.7L給水袋、350mLボウル、排泄袋5枚、ウェットタオル、手ぬぐい、冊子です。ただし、ケージ・フード・水・猫砂まで一箱でそろうセットではありません。使った排泄袋とウェットタオルはその都度補充します。

猫壱 ポータブルケージとトイレのセット
避難先で猫が過ごすケージとトイレを一緒に備えたい方に向くセットです。ケージは約50.8×81×50.8cm、トイレは約37.4×27.5×12.5cmで、体格目安は11kgまで。移動用キャリーにはならず、フードなども入っていません。別途、猫砂と清掃用品を備えましょう。収納バッグとネームプレートも付属します。
主な仕様
| 寸法 | ケージ 約幅50.8×奥行81×高さ50.8cm |
|---|---|
| 寸法 | トイレ 約幅37.4×奥行27.5×高さ12.5cm |
| 材質 | ポリエステル・スチール・PE |
| 対応範囲 | 体重目安11kgまで |
| 付属品 | ケージ・フリースマット・トイレ・収納袋 |

Richell たためるキャットケージ 156014
猫が6kg以下で、収納時の薄さを重視したい方に向くケージです。使用時は62×49.5×64cm、折りたたむと62×8.1×64cmで、重さは約4.2kgです。室内で使うケージで、猫を入れたまま移動はできません。移動用キャリーは別に用意してください。ステップ・持ち手・ショルダーベルト・名札が付いていますが、トイレは付属しないため、砂やマットと合わせて用意しましょう。
主な仕様
| 寸法 | 62×49.5×64cm |
|---|---|
| 寸法 | 折りたたみ時62×8.1×64cm |
| 重量 | 約4.2kg |
| 対応範囲 | 猫6kg以下 |
| 材質 | スチール・ポリエステル・化粧繊維板等 |
使った分を買い足す「ローリングストック」で備えよう
備蓄フードは期限が近い物から普段の食事に使い、使った分を買い足しましょう。これが日常で消費しながら備える「ローリングストック」です。排泄袋やウェットタオルも、使った分を補充します。月に一度など見直す日を決めると、期限切れや補充忘れに気づきやすくなります。薬の受取日やフードの期限が先なら、その日に合わせて確認してください。
見直すときは、次の項目を一緒に確認しましょう。
- 猫ごとのフード名、7日分の量、いちばん近い期限
- 薬の残量と次に受け取る日
- キャリーの扉・留め具・持ち手の状態
- 写真や連絡先、避難先の情報に変更がないか
まずはチェックリストと家にある物を見比べ、一つずつ不足を補ってみてください。猫と荷物を一緒に運べるかまで試せば、準備した物を使う場面も具体的に考えられます。
よくある質問
7日分をすべてリュックへ入れる必要がありますか?
一つの袋にまとめる必要はありません。すぐ運ぶ分と、安全な自宅や別の保管場所で使う補充分を分けます。自宅へ戻れない場合も想定し、必要な物をどこから使えるか考えておきましょう。
まず5日分と7日分のどちらをそろえますか?
環境省の目安は、フードと水を少なくとも5日分、できれば7日分以上です。5日分に満たない場合はその不足を補い、7日分以上を目指してください。
100円ショップの用品も使えますか?
袋、油性ペン、テープなど、用途に合う物は活用できます。食品や水の容器、猫へ直接使う衛生用品などは、対象用途や材質を確認して選びましょう。キャリーも、体重に対応しているか、扉や持ち手が確実に使えるかが大切です。
市販の防災セットを買えば、ほかは必要ありませんか?
セットの内容をチェックリストと見比べてください。いつものフード、水、薬、猫砂、写真や連絡先などは、家庭ごとに用意する必要があります。市販セットは、そのうち小物などをそろえる選択肢として使えます。
