寝床には暖かい場所と、そこから離れられる場所をつくろう
まずは窓や床からの冷えを見直す
暖房が入っていても、窓の近くや床付近は冷えていることがあります。猫がいつも休む場所の温度を確かめ、すきま風の当たりにくい場所に寝床を用意しましょう。
寒い日は室内の暖房も使いながら、猫が出入りしやすいベッドや、覆いのある休み場所を組み合わせます。暖房の風が直接当たる場所は避け、寝床は乾いた状態に保ってください。
ヒーターを敷かない場所でも、猫が横になれる広さを残す
猫は暑いと感じたとき、自分で別の場所へ移れる必要があります。ケージにヒーターを置くなら、暖めない床面を残し、そこで猫が体を休められるかを確かめましょう。
配置を考えるときは、次の2点を確かめてみてください。
- 水入れやトイレから距離を取れるか
- それらを置いたあとも、ヒーターに乗らず横になれる場所があるか
ヒーターから離れる場所を確保できない場合は、室内の暖房や寝床の位置から見直してください。
電気ヒーターを使うときの3つの注意点
1. 長時間、同じ場所に触れ続けないようにする
手で触れて熱く感じない程度でも、同じ部位が長時間触れ続けると、低温やけどにつながることがあります。自動温度調節が付いている商品でも、猫が自分で離れられる配置は必要です。
使い始めはそばで様子を見て、寝方や体の当たり方を確かめましょう。自分で動きにくい猫に使う場合は、購入前に獣医師と製品メーカーへ相談してください。
2. コードをかじられにくい経路へ通す
コードやプラグは、猫がかじったり引っ張ったりしにくい場所に通します。保護チューブが付いていても、傷みがないかを日々確かめてください。
水入れやトイレから距離を取り、コードをケージや家具で挟まないようにします。表面やコードの破れ、焦げたにおい、異常な熱、濡れがある場合は使用を止めましょう。
3. 布の重ね方と洗える部位は説明書に従う
「もっと暖かくしたい」と布団を重ねる前に、その使い方が認められているかを確かめましょう。布の厚さや掛け方によって熱のこもり方が変わるため、自己判断で覆わないことが大切です。
水洗いできる商品でも、プラグなどの電気部分を含めてすべて洗えるとは限りません。洗える部位と乾かし方は、製品の説明書に従ってください。
寒さ対策グッズは、暖める・囲う・測るの目的で選ぶ
寝床を新しく用意するなら、ドーム型とスクエア型の冬用ベッドを普段の寝方から選べます。今のベッドを使い続けたいなら、寝床に収まる毛布のサイズから考えてみましょう。
熱源を足す方法には、電源につないで使うヒーターと、先に温めて置くレンジ式・蓄熱式の湯たんぽがあります。以下の3商品は、暖める・囲う・測るという役割の違いを見ながら、必要なものを選ぶための例です。
| 目的 | 候補 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 寝床の一部を暖める | Petio 丸型電気ヒーター セミハード | 約30×30×厚み2cm。猫が離れられる場所とコードの経路が必要。硬め・やわらかめのヒーターマットも比較 |
| 電気を使わず、覆いのある寝床をつくる | Petio くつろぎ木目こたつ ヒーターレスタイプ | 布団を広げると約100×100cm。ヒーター・熱源は付属しない。ヒーターあり・なしのこたつを比較 |
| 猫が過ごす場所の温度・湿度を知る | SwitchBot 温湿度計 | 暖房機能はなし。外出先での確認・通知には別売ハブが必要。本体表示・スマホでの確認方法を比較 |

Petio ペットのための丸型電気ヒーター セミハード
ケージの一角など、寝床の一部を暖めたいときの候補です。高温面と低温面を使い分けられます。表面温度の目安は高温面約39℃、低温面約32℃で、いずれも室温20℃でのメーカー測定値です。
コードには金属製の保護チューブが付いています。購入前には、本体を置く面積に加え、猫が離れて休める場所と、約1.5mのコードを通す経路を確かめておきましょう。
主な仕様
| 寸法 | 約幅30×奥行30×厚み2cm |
|---|---|
| 重量 | 約540g |
| 電源・消費電力 | 15W |
| 主な仕様 | 室温20℃時 高温面約39℃・低温面約32℃ |
| 主な仕様 | コード約1.5m・金属製チューブ |
| 対応範囲 | 全犬種・全猫種 |
| 機能・手入れ | 水洗い可(説明書に従う) |

Petio 猫のためのくつろぎ木目こたつ ヒーターレスタイプ
電気を使わず、布団に覆われた休み場所をつくりたい人に向くこたつです。ヒーターや熱源は付属していません。 商品名に「こたつ」とあっても、これだけで部屋や寝床を電気で暖めるものではない点を押さえておきましょう。
布団を広げた外寸は約100×100×高さ31cmです。周囲を猫や人が通れる余裕も含めて、置き場所を考えてください。こたつ布団は水洗いでき、外せばステップとしても使えます。耐荷重は8kgです。
別売のヒーターを組み合わせる場合は、こたつとヒーター双方の説明書で、使える製品や設置方法を確認しましょう。
主な仕様
| 寸法 | 約幅100×奥行100×高さ31cm |
|---|---|
| 重量 | 約3,250g |
| 対応範囲 | 全猫種 |
| 付属品 | ヒーター・熱源は付属しない |
| 機能・手入れ | こたつ布団を水洗い可 |
| 機能・手入れ | 布団を外してステップとして使用可 |
| 対応範囲 | 耐荷重8kg |

SwitchBot 温湿度計
「暖房を入れた部屋でも、猫のいる床付近は寒くないかな」と気になる人に向く温湿度計です。猫が長く過ごす高さに置くと、その場所の温度・湿度を確かめられます。暖房の風や日光が計器に直接当たらない場所を選びましょう。
本体は単4形アルカリ乾電池2本で動きます。外出先から数値を確認したり通知を受け取ったりするには、別売の対応ハブが必要です。温湿度計をハブのBluetooth通信が届く場所に置き、ハブの電源・通信環境、アプリのアラート設定、スマートフォンの通知許可も整えておきましょう。
主な仕様
| 対応範囲 | 遠隔通知にはHubが必要(本体に付属しない) |
|---|
猫の寒さ対策でよくある疑問
ヒーターを一晩つけたままにしても大丈夫?
就寝中や留守中に使えるかどうかは、製品ごとの使用条件によります。「猫が離れられる」「自動温度調節がある」という条件だけで、つけたままでよいとは判断できません。
説明書に書かれた連続使用や見守りの条件を確認し、分からない場合はメーカーへ問い合わせてください。まずは在宅中に使い、猫がどのように過ごすかを見るところから始めましょう。
ケージを毛布で覆ってもよいですか?
暖房器具やケージの説明書を確かめ、通気や猫の出入りを妨げないようにしてください。全面を密閉したり、布が熱源やコードに触れたりする掛け方は避けましょう。
猫が毛布を引き込むこともあるので、使い始めはそばで様子を見ておくと安心です。
猫がヒーターの上から動きません
暖かい場所を気に入っている場合もありますが、まずは自分で離れられる配置になっているかを確かめてください。
皮膚に赤みがある、急に動かなくなった、食欲が落ちた、歩き方や毛づくろいが変わったときは、寒さや好みだけで判断せず獣医師へ相談しましょう。皮膚の異常がある場合はヒーターの使用を止め、ぐったりするなど強い異変があれば、すぐに動物病院へ連絡してください。
冬支度は、猫が自分で暖かさを選べる配置に
用品を置いたら、次の3点を確かめてみましょう。
- 暖かい場所から離れ、別の場所でも横になれる
- コードをかじりにくく、水やトイレから距離を取れている
- 布の重ね方や連続使用など、製品の使い方に合っている
猫がいつ、どの場所で休むかを見ながら、寝床や室内の暖房を調整していきましょう。長く留守にするときは、暖房が止まった場合に部屋を確認できる人や、猫を暖かい場所へ移す方法も考えておいてください。
冬に過ごす部屋が変わったら、水飲み場の位置も一緒に見直してみましょう。冬の猫の水飲み場の整え方では、使い慣れた場所を残して、よく過ごす部屋へ一か所増やす置き方を紹介しています。
夏の留守番に備えるときは、猫の暑さ対策グッズの比較で、室温管理と水の用意を紹介しています。
参考資料
- Keeping Pets Safe During Cold Winter Months(Merck Veterinary Manual)
- 2021 AAFP Feline Senior Care Guidelines(AAFP)
- ペットのための丸型電気ヒーター セミハード・猫のためのくつろぎ木目こたつ ヒーターレスタイプ(Petio)
- SwitchBot 温湿度計・アラートの設定方法(SwitchBot)
